精神科医が語る「ちょうどいい働き方」

精神科医が語る「ちょうどいい働き方」|常勤に誘われてもバイトを続ける理由

※この記事では、精神科医として複数の職場を掛け持ちしている筆者が感じる、働き方のリアルとこれからの医療の変化について、やさしい言葉でお話しします。

【ご注意】
ここで紹介する内容は筆者の個人的な体験や考え方に基づくものです。
医師としての働き方は人それぞれですので、あくまで一つの参考として読んでいただければと思います。

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いくつもの職場から「常勤になりませんか?」と誘われる日々

今、私は精神科医として3つほどの病院やクリニックでバイトをしています。
ありがたいことに、どの職場からも「常勤になってほしい」と声をかけていただいています。

以前は「常勤=自由がなくなる」というイメージが強く、最初からお断りすることが多かったのですが、最近では条件も少しずつ変わってきています。
中には「美容外科医並みの待遇」を提示してくれるところもあり、思わず心が揺れたこともあります。

「美容外科並み」の待遇に驚いた話

これまで、精神科の常勤医といえば「忙しいのに給与はそこそこ」という印象がありました。
でも最近は人手不足の影響もあって、病院側も条件を見直しているようです。
ある病院から提示された金額を見て、「こんな時代になったのか」と驚きました。

とはいえ、年収が高い=幸せ、とは限りません。
私の場合は「時間に追われない働き方」が何よりも大切だと感じています。
だからこそ、今のバイト中心のスタイルが自分にはちょうどいいのかもしれません。

それでも常勤を選ばない理由

今の私は、年収よりも「心の余裕」や「生活リズムの安定」を大事にしています。
時間外の勤務や会議が少なく、診療に集中できる今の働き方は、自分にとって理想的なんです。

もちろん、将来のことを考えると、不安がゼロではありません。
診療報酬がこれから下がると言われている中で、今のままで生活できるのか――そんな思いが頭をよぎることもあります。
それでも「コスパ」や「タイパ」だけでなく、自分の気持ちにも素直に働いていきたいと思っています。

変わりゆく医療業界と将来への不安

医療の世界は今、大きく変わろうとしています。
診療報酬の見直しや人手不足など、現場の状況は決して明るいとは言えません。
「この先、どう働くか」を考える医師は、きっと私だけではないでしょう。

だからこそ、これからは「ひとつの病院にしばられない働き方」も選択肢のひとつです。
副業や自由診療、オンライン診療など、医師の仕事にもいろんな形が出てきています。

自分らしい働き方を考える

精神科医の仕事は、日々淡々と診療を重ねていく「安定した仕事」でもあります。
感情に振り回されず、患者さんと向き合うことで、自分自身も落ち着いた気持ちで働けます。

今後は、自由診療の分野に進むこともあるかもしれませんし、何か新しいことを始めるかもしれません。
どんな形であれ、時代の流れにただ流されるのではなく、自分のペースで生きていくことを大切にしていきたいです。

まとめ:焦らず、自分のペースで働こう

常勤かバイトか――どちらが正しいかに正解はありません。
大切なのは、自分にとって“心地よい働き方”を見つけることだと思います。

時代も、働き方も、これからどんどん変わっていきます。
だからこそ、「今の自分にとって何が大事か」を見つめ直す時間を持つことが、きっとこれからのキャリアを豊かにしてくれるはずです。

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